「飲料だけでなく、お菓子や軽食、日用品も自販機で売りたい」「富士電機のFNS130とFNS136は何が違うの?」——無人販売・24時間営業のニーズが高まるなかで、私たち(じはんきや)にもこうしたご相談が増えています。
その答えの中心にあるのが、富士電機の中型汎用自動販売機「FNSシリーズ」です。本記事では、FNSシリーズとはどんな自販機なのか(飲料専用機と何が違うのか)、FNS130・FNS136の確定仕様の比較表、さらに大容量の260クラス、売切検知の有無(MRYS1/MRYU1)による型番の違いまで、自販機専門店の目線で選び方を整理します。
富士電機FNSシリーズとは——「飲料以外も売れる」中型汎用自販機
結論から言うと、FNSシリーズは富士電機製の中型汎用自動販売機で、スパイラルラック式によってお菓子・パン・カップ麺・雑貨・アメニティなど、飲料以外の商品を販売できるのが最大の特徴です。中型クラスには標準15セレクションの「FNS130」と標準18セレクションの「FNS136」があり、じはんきやでも新品を取り扱っています。メーカーカタログでも「非対面・24時間営業のニーズに対応」とうたわれているとおり、人手をかけずに販売窓口を増やしたい店舗・施設に向いた機種です。
ふだん街で見かける飲料自販機は、缶・ペットボトルの形状に最適化された専用ラックを積んでいるため、基本的に飲料以外は販売できません。一方の汎用機は、バネ状のスパイラルに商品を挟んで押し出す方式なので、形の違う多様な商品を1台に並べられます。飲料機・食品機・物販機の全体像は自販機の種類一覧ガイドで整理していますので、そもそもの機種選びから考えたい方はあわせてご覧ください。
メーカーの富士電機は、自販機のトップシェアメーカーとして、コールセンター・部品センターによる全国の保守・サービス体制を公式に掲げています。長く使う機械だからこそ、部品供給とサポート網のある国産メーカーの現行機という安心感は、FNSシリーズを選ぶ大きな理由のひとつです。なお、販売店ではFNS130は旧機種FNX115の後継モデルとして案内されています。
スパイラルラック式の仕組みと「何でも売れる」の現実
FNSシリーズの心臓部であるスパイラルラックは、バネ状のコイルが回転して商品を1つずつ押し出す仕組みです。スパイラルにはピッチ(バネの間隔)違いのバリエーションがあり、商品の厚みに合わせて交換することで、薄いお菓子から厚みのある雑貨まで幅広く対応できます。庫内は全体弱冷(18℃±3℃)仕様のため、夏場でもチョコレート菓子などが傷みにくい温度帯を保てます。逆に言うと「冷蔵」ではないので、10℃以下の保存が必要な要冷蔵食品の販売には使えない点は押さえておきましょう。
ただし、「何でも売れる」は「何もしなくても売れる」ではありません。汎用機は商品ごとにスパイラルの選定・コラム設定・搬出テストが必要で、飲料専用機に比べて設定・メンテナンスの難易度が高い機種です。スパイラルユニットは1本数千円〜8,000円程度かかることもあり、売りたい商品が定まらないまま構成を組み替えると費用がかさみます。仕組みと落とし穴の詳細はスパイラル式自販機とは?仕組みと「何でも売れる」の落とし穴で詳しく解説しています。
汎用機は「売りたい商品を決めてから、それに合わせてラックを組む」のが鉄則です。じはんきやでは、販売したい商品に合わせたスパイラル・ラック構成のご提案と搬出確認まで含めてサポートしています。
FNS130とFNS136の違い【仕様比較表】
FNS130とFNS136は、**サイズ・温度帯・操作方式が共通で、違いは「段数=セレクション数と収容量」**です。確定している仕様を表で比較します。
| 項目 | FNS130 | FNS136 |
|---|---|---|
| セレクション数(標準出荷時) | 15セレクション | 18セレクション |
| ラック構成(標準) | ダブルスパイラル 3列5段 | ダブルスパイラル 3列6段 |
| 収容数(標準出荷設定時) | 117個 | 138個 |
| 最大セレクション数 | 30セレクション | 36セレクション |
| 商品選択 | テンキー方式(シートタイプスイッチ)で共通 | 同左 |
| 温度仕様 | 弱冷(18℃±3℃)で共通 | 同左 |
| 設置条件 | 屋内仕様(直射日光不可)で共通 | 同左 |
| 本体サイズ | 幅90cm×奥行86cm×高さ183cmで共通 | 同左 |
| 型番 | FNS130MRYS1/FNS130MRYU1 | FNS136MRYS1/FNS136MRYU1 |
標準のダブルスパイラル(2本のスパイラルで商品を保持する構成)をシングルスパイラルに組み替えると、コラムを細かく分割でき、FNS130は最大30、FNS136は最大36セレクションまで品目数を増やせます。また、LED照明付きの断熱ガラス扉やグリーン冷媒R1234yfを採用し、各種キャッシュレス決済端末の搭載や、売上・売切・故障情報の遠隔管理(オプション)にも対応できます。
設置面積が同じで収容力に差があるため、迷ったら「並べたい品目数と補充頻度」で選ぶのが基本です。品目数15前後で足りるならFNS130、品目を増やしたい・補充の手間を減らしたいならFNS136が候補になります。
売切検知の有無で型番が変わる(MRYS1/MRYU1)
FNSシリーズの型番末尾は、売切検知機能の有無を表しています。
- MRYS1=売切検知なし(例:FNS130MRYS1。じはんきやの標準取扱モデル)
- MRYU1=売切検知あり(例:FNS130MRYU1。ご希望の場合は要問い合わせ)
売切検知ありのモデルは、コラム内の商品がなくなったことを機械が検知して売切扱いにできます。なしのモデルでは実在庫の把握を補充時の目視で行う運用になるため、補充を任せる体制や巡回頻度に合わせて選びましょう。
こまめに補充できる自社店舗の店頭などでは売切検知なしでも運用しやすく、補充間隔が空きがちなロケーションでは売切検知ありが安心、というのが現場感覚での目安です。
さらに大容量の「260クラス」を検討したい場合
「FNS130・FNS136では品目数や収容量が足りない」という場合は、さらに多セレクション・大容量の大型汎用機クラス(お問い合わせで「FNS260」と呼ばれることもあるクラス)が選択肢になります。じはんきやでは、このクラスとして富士電機の食品汎用自動販売機FGS260W-FOPの取り扱い・ご相談が可能です。
FGS260Wクラスは、標準出荷44セレクション・最大60セレクション(ALLシングルスパイラル時)の屋内専用機で、幅は約116cmと中型より一回り大きくなります。冷却仕様を1室冷蔵(10℃以下)・1室弱冷(18℃±3℃)・2温度帯(上段保冷+下段冷蔵)から選べるため、弱冷のみのFNS130/136では扱えない要冷蔵商品まで視野に入るのがこのクラスの強みです。在庫状況・詳細仕様・納期は時期により変わりますので、具体的にご検討の際はお問い合わせください。
屋内仕様の注意——直射日光の当たる場所には設置できない
FNSシリーズを検討するうえで必ず押さえていただきたいのが設置条件です。
FNS130・FNS136は屋内仕様の自販機です。直射日光の当たる場所には設置できず、雨がかかる屋外への設置もできません。店先や軒下への設置を考えている方は、購入前に必ず設置場所の環境をご確認ください。
屋内仕様と屋外仕様の見分け方や、軒下設置の判断基準はその自販機、外に置けますか?|屋内仕様と屋外仕様の違いで詳しく解説しています。FNSシリーズが活きるのは、オフィス・工場の休憩スペース、ホテルのロビーや廊下、商業施設・病院の待合スペースといったインドアロケーションです。
また、本体サイズ(幅90cm×奥行86cm×高さ183cm)が置けるかどうかだけでなく、搬入経路・扉の開閉スペース・放熱スペースまで含めた確認が必要です。寸法の考え方は自動販売機設置に必要なスペース完全ガイドを参考にしてください。
選び方の整理——FNS130/FNS136/260クラス/マルチくん
ここまでの内容を、目的別の早見表にまとめます。
| こんな方に | おすすめの機種 |
|---|---|
| 品目数15前後で屋内の無人販売を始めたい | FNS130 |
| 同じ設置面積で品目数・収容量を増やしたい | FNS136 |
| 40セレクション超の多品目・大量販売や要冷蔵商品も扱いたい | 260クラス(FGS260W-FOP)を相談 |
| 常温の物販がメインで、屋外(軒先など)にも置きたい | マルチくん |
補足すると、常温の物販が中心で設置場所が屋外候補という場合は、FNSシリーズではなく屋内外兼用(防雨設計)の多用途自販機「マルチくん」という選択肢があります。10セレクション・標準70個とコンパクトですが、冷蔵(10℃以下)/常温(20℃±5℃)の温度帯を選べます。詳しくは物販自販機「マルチくん」で始める無人販売をご覧ください。
いずれの機種も、汎用機は飲料専用機よりも設定・整備の専門性が求められます。機種選びの段階から、販売したい商品と設置環境をセットで専門店に相談していただくのが失敗しない近道です。
ラック構成カスタマイズ・ラッピングにも対応
じはんきやで新品のFNSシリーズをご購入いただく場合、売りたい商品に合わせたラック構成のカスタマイズに対応しています。スパイラルのピッチ選定やシングル/ダブルの組み合わせを、販売予定の商品に合わせてご提案します。
また、フルラッピングのオプションもご用意しています。店舗の世界観に合わせた外装にすれば、自販機そのものが24時間働く看板になります。新品ならではのメーカー保証・最新の決済対応・カスタマイズ性といったメリットの整理は、自販機を「新品」で買うという選択もあわせてどうぞ。購入方法は、ネット注文(ネット限定割引あり)と、機種選定・設置調査まで相談しながら進める方法の2ルートから選べます。
よくある質問
FNSシリーズで冷凍食品や要冷蔵食品は売れますか?
FNS130・FNS136は弱冷(18℃±3℃)仕様のため、冷凍食品や10℃以下の保存が必要な要冷蔵食品は販売できません。要冷蔵商品は冷蔵仕様を選べる260クラス、冷凍食品は冷凍自販機など、商品に合った温度帯の機種をご案内しますのでご相談ください。
FNS130とFNS136で迷ったらどちらを選べばいいですか?
設置面積・温度帯・操作方式は共通なので、判断基準は品目数と収容量です。15品目前後で足りるならFNS130、品揃えを厚くしたい・補充頻度を下げたいなら収容数138個のFNS136をおすすめします。設置場所の客層と売りたい商品が決まっていれば、より具体的なご提案が可能です。
価格はいくらですか?
新品の価格・お見積りは、仕様(売切検知の有無・ラック構成・決済端末など)によって変わります。最新の価格・在庫はFNSシリーズ特設ページおよびお見積りにてご案内していますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:FNSシリーズは「屋内で飲料以外を売る」ための本命機
最後に、本記事の要点を整理します。
- FNSシリーズは富士電機の中型汎用(スパイラル式)自販機。お菓子・パン・雑貨など飲料以外の商品を24時間・非対面で販売できる
- FNS130は15セレ・117個、FNS136は18セレ・138個。サイズ・弱冷(18℃±3℃)・テンキー・屋内仕様は共通で、違いは品目数と収容量
- 型番末尾のMRYS1は売切検知なし、MRYU1は売切検知あり。運用体制に合わせて選ぶ
- さらに大容量なら260クラス(FGS260W-FOP)、常温物販メイン・屋外候補ならマルチくんという住み分け
- 屋内仕様のため直射日光の当たる場所・屋外には設置不可。設置環境の事前確認が必須
FNSシリーズの詳しい仕様・在庫はFNSシリーズ特設ページにまとめています。「うちの商品は売れるのか」「130と136どちらが合うか」といったご相談は、購入・お見積りフォームからお気軽にお問い合わせください。販売したい商品と設置場所に合わせて、ラック構成のご提案からお手伝いします。




